沼津の将来を考える人たち

一太郎

2010年12月13日 21:01

「プリセットー故郷沼津、再生へのメッセージ」を出版して以来、沼津の将来を考える人たちから講演などの依頼が来ています。講演依頼の内容としては、主に「出版の動機」「沼津の市政」などについて語ってもらいたいというものです。依頼があれば出来るだけお伺いするようにしています。そして、概ね次のような論調で話しをしています。
「本を書いた動機は、読んでいただければ感じていただけると思いますが、一言で申し上げれば、私の『故郷沼津への思い』であります。それは『故郷沼津は何故こんなまちになってしまったのだろうか』との思いからです。
 私は3年ほど前に、およそ半世紀ぶりに故郷沼津に帰ってきました。帰ってきた沼津のまちは、人が少なくなって、商店街はシャッターを下ろしている店が至る所で目につく状況でした。そして今も続いています。
 一方、まちは沼津駅周辺での『イーラde』をはじめとした建物、沼津港での『びゅうお』という大型展望水門、狩野川に架かる『あゆみ橋』など、いろいろなハコものが造られていました。これらのものは、決して否定するものではありませんが、いささかやり過ぎではないのかと思いました。更に、沼津駅の『鉄道高架化事業』をすすめようとしています。
 そのような中で、私たちの住む周りは、都市基盤や環境にとって大切な下水道の普及や、医療、子育て、安全など、市民の生活に直接関わるところが後回しにされてきていると感じました。
 沼津の将来を考えた場合、このようなハコもの優先の行政が行なわれていることに黙っていられなかったということです。そのために行動を開始したことや、市政に対する考え方などを本にまとめて出版したわけです。
 この本は、まだ完結しておりません。この本の完結は、市政が変わる時であります。私はそれまで、行動とメッセージを送り続けたいと思っています」

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