東北復興支援団体「祈望(きぼう)」

一太郎

2011年07月17日 14:04

「忘れないでください」 中山康之(沼津朝日新聞 平成23年7月14日号)

 東日本大震災の発生から4カ月がたちました。被災地では復興の槌音が少しずつ聞こえますが、その道のりは遠く、被災者の苦労は大変なことと思います。
 私は震災後、何度か宮城、福島などに足を運びましたが、その惨状は筆舌に尽くしがたいものです。目の当たりにした被災地は、テレビの映像で見る状況のほかに、肌で、臭いで、その惨状が伝わってきます。
 先日、私のもとへ、宮城県で設立された東北復興支援団体「祈望(きぼう)」のメンバーから「忘れないでください」とのメッセージと共に、引き続いての支援の要請がありました。
 時間が経つと人の関心は薄れていくという危惧と、被災地で生きる人達の復興への思いを込めたものでした。
 この支援団体は、支援の届かない被災地の家族と、中小企業の事業活動の支援を行なうことを目的に設立された団体で、若い事業家と、賛同する支援者の人達が中心となって活動しています。
 静岡県内でも長泉、沼津、富士宮などで、趣旨に賛同する人達が活動を始め、その輪は少しずつ広がっています。
 被災地の復興には、あらゆる面からの支援が必要です。そして、被災者が安心して生活できる基盤づくりが求められます。その一つとして、産業の再興も欠かせないことです。国と自治体は被災地の中小企業の支援策を進めていますが、いろいろな人の支援があって初めて再興することができます。
 被災地の若者達が、多くの困難の中で、くじけない気持ちで立ち上がっています。私達が今やれることは、被災した東北の人達の気持ちになって、できる限りの支援を続けることです。
 東北復興支援団体「きぼう」のホームページ(http://www.tohokukibou.com./)を見てください。そして「忘れないでください」という言葉を胸に刻みながら、一人一人ができることを続けていただきたいと思います。
 「忘れないこと」が、これからの「復興」と「防災」につながります。
(本郷町)

関連記事