沼津駅高架化とP I 委員会
「沼津駅高架化説明が足りぬ」 沼津市・中山康之(静岡新聞 平成23年8月23日付「ひろば欄」)
沼津駅鉄道高架事業に関する有識者会議報告書の説明会が8月上旬、沼津市内の3会場で開催され、私は原地区センターでの説明会に参加しました。
静岡県の説明があった後、質疑応答に入りましたが、大半の質問は鉄道高架事業に対する疑問や批判でした。
私はこれだけの疑問や批判が出ることに正直驚きました。県は800回を超える説明を行ったとのことですが、本当に市民へ納得できる説明をしてきたのかと疑問に思います。
また東日本大震災の復興との関連で、県は「復興は復興」「沼津は沼津」であると答弁しました。その回答からも有識者会議は、川勝平太知事が意図した「国家的な視点」などまったくなかったということになります。ましてや「科学的な見地」で検討するなどは、説明資料や質問に対する回答を見てもなかったといえます。
有識者会議は終わりましたが、今度は名を変えてのP I 委員会です。このP I 委員会に次の展開が投げられたわけですが、委員会が「市民の理解」を前提に進められることを切に願っています。
※同日付静岡新聞社の「P I」に関する解説(引用)
「P I」パブリック・インボルブメント(=住民を巻き込む)の略で、公共事業で用いられる計画の策定手法。第三者組織があらかじめ協議テーマを定めるなどし、行政と市民が対話によるコミュニケーションを重ねながら合意の形成を図る。構想段階で行なわれるケースが多く、J R沼津駅周辺鉄道高架事業のように、都市計画決定された後の導入は異例とされる。
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