「これからのまちづくりについて」(静岡県・沼津市共催)
1月29日 件名タイトルの説明会がプラザヴェルデで開かれた。市民250名が参加。内容は、沼津駅鉄道高架事業に関する市民への説明会だ。
県と市は、「これまでの経過」と「鉄道高架はまちに活力を与えるもの」、と一方的に説明。言葉ではいくらでも言える。「心配するな」と言うが、行け行けどんどんは昔の話。わかっているような顔をしてわかっていない。また、それに対する質問の時間がほとんどない。15分ほどのかたちばかりの質問時間。
まともに市民と向き合えないということなのか。県も市も一応格好はつけたが、本当のところは「元に戻れない」という、疑念のなかでの判断か、と思う。そのツケはいずれ市民へ。
質問者は時間的に4人。うち一人は県や市の進め方に迎合するかたちで「期待したい」と持ち上げる。ほか3人は、
「事業は市民のためになるのか」
「事業費があいまいではないのか」
「人口減少の中で、歳入における市税が毎年右肩上がりとなるのはなぜか」
と、異議を唱える。
これに対する答弁は、
「市民の心が動かなければ、まちに活力が出ない」、と事業が起爆剤であると言いたげ。
「市税の右肩上がりは、アベノミクスの経済成長によって」とか、わけがわからない説明。
会場の前の方の席からは、「説明になっていない」と大きな声が上がる。この声を最後に説明会は終了。虚しさだけが残る。
県も市も「市民と一緒に」というが、「市民に責任転嫁だけはしないように」。そして市民も賢く。
(参考)沼津市人口2010年202千人、25年後の2040年には135千人〜145千人(日本創成会議)。沼津駅周辺総合整備事業2,000億円。利子を含めるとこの2倍の事業費。うち鉄道高架事業費は800~1,000億円。これも利子を含めると2倍。工期15年。沼津駅周辺の線路を挟む主要3箇所の道路は、すでにアンダーパス方式の立体交差。
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